どんな生き物か知ることで、スキューバーダイビングをもっと楽しく
こんにちは!スノーマンです。
ベテランダイバーでもあり、人生と仕事の大先輩であるみゆきさんはいつも「わたしはついているのよね」とお話しされます。
みゆきさんがダイビングすると、必ずといっていいほど普段あまり遭遇できない生き物に出会えることが多いのだとか。
そのなかでも特にウミガメとの遭遇率が高く、9割近く遭遇しているそうです。運がいい人はいろいろなものを引き寄せますね。
ウミガメはもともと陸に住んでいた陸ガメから進化した海中に生息するカメです。
進化の過程で手はヒレのようになり、甲羅は水の抵抗を受けにくい流線型になったといわれています。この進化のためにウミガメはとても速く泳げます。
1.ウミガメの種類
ウミガメといってもいろいろな種類がいることをご存じでしょうか。世界には8種類(7種類という説もあります)のウミガメがいます。
今回は日本で見ることができる3種類について紹介します。
◆アオウミガメ
草食系のウミガメです。海藻、海草を食べるベジタリアンです。アオウミガメと呼ばれますが、体の色は黒、赤、茶色とさまざまです。一番ダイビング中に出会いやすいカメです。
◆アカウミガメ
その名のとおり、甲羅が赤褐色または褐色をしています。貝類や甲殻類などを好み、硬いものを中心に食べるので、頭が大きく、頑丈です。
◆タイマイ
サンゴ礁の海に多く生息します。サンゴの隙間にある餌を食べるため、くちばしが鳥のように長くとがった形をしています。かわらのように重なった甲板にはこはく色、黄色など色とりどりの模様が見られ、腹面は黄色です。
2.ウミガメの産卵
ウミガメは海で生活していますが、産卵は陸地で産みます。もともと陸の生き物であるため、卵は陸上でないとうまくかえらず死んでしまうためです。そのため母ガメは産卵のために砂浜に上陸します。
種類や場所によっても異なりますが、おおよそ初夏から夏にかけて産卵が行われます。
一度に100個ほどの卵を生み、2週間おきに2〜4回ほど産卵します。
産卵は2〜4年の間隔で行われます。そして1〜3年後に同じ場所に戻って産卵します。ふ化は砂のなかの温度が24〜32℃の間で進行し、この温度幅から外れるとほとんど死んでしまいます。
ウミガメの性別は卵のときの温度で決まり、29℃を境に高いとメス、低いとオスになります。
地球温暖化が進むとメスしか生まれないという問題が発生する可能性があるそうです。もし本当だとしたら、ウミガメは絶滅の危機にひんしています。
かわいいウミガメを守るためにも、温暖化対策に取り組み、自分のできることからはじめよう!と、いきなり社会派な心持ちになったスノーマンでした。